歴史認識・戦争責任

【解説】台湾は「核心的利益の核心」
両岸統一は中国人民の悲願

高市首相の「台湾有事は日本有事」発言に対し、中国は「核心的利益」に公然と挑戦するものだと厳しく批判した。発言撤回まで手を緩めない断固とした姿勢だ。中国が主張する、台湾問題が「核心的利益の中の核心」とはどういうことか?中国にとってそれは何故、絶対に妥協することができない一線なのか? そこには二重の意味がある。第1に、台湾が中華人民共和国の不可分の一部であるという「一つの中国」原則である。国家主権と領...
国内政治

高市政権の軍拡と戦争国家化の急加速を阻止しよう

高市政権は「台湾有事=存立危機事態」発言を撤回せず「従来の見解を変えるものでない」と居直り、自民党・日本維新の会連立政権の下、国民民主党、参政党など野党を巻き込みながら、中国との戦争準備を加速し、戦争国家化を一挙に進める政策を洪水のごとく打ち出している。発言は一連の政策と表裏一体のものだ。 2025年度補正予算=軍事費GDP比2%(※)の前倒し 高市政権は2025年度補正予算の可決を今の臨時国会で...
歴史認識・戦争責任

「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年」特集(その2)にあたって
天皇制ファシズムと中国侵略戦争の残虐性
高市による侵略戦争=ファシズムの復活を許すな

[1]はじめに――高市発言が呼び覚ました侵略戦争とファシズムの歴史 高市発言は、かつての天皇制日本による中国侵略とファシズムの残虐な歴史を呼び覚ました。それは、高市が「台湾有事は日本の存立危機」だと公言し、中国に対する新たな侵略戦争の野望をはっきりと口にしたからである。中国がただちに、1931年の9・18事変(満州事変)を引き合いに出して、「当時の日本が『満蒙は生命線』と言って侵略戦争を始めた」と...
歴史認識・戦争責任

〈特集〉抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年
広州・香港の抗日戦争歴史展を訪ねて
広州起義記念館・香港歴史博物館・広東革命歴史博物館

香港・広州を訪ねる機会があった。広東地域はアヘン戦争の舞台であり、太平天国の洪秀全の生誕の地であり、中国共産党の初期の主要な活動の場でもある。辛亥革命では袁世凱に追われた孫文が再起を図ったのが広州の地であった。その後、蒋介石の裏切りにより第一次国共合作が崩壊した後、共産党は都市において蜂起を実行、広州では1927年11月にわずか3日間だが、広州ソビエト政府が成立する。これが広州コミューンないし広州...
歴史認識・戦争責任

〈特集〉抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年
満蒙開拓平和記念館を訪ねて
「被害」の前にある「加害」を忘れるな
史実の「封印」を許してはならない

満蒙開拓平和記念館を訪ねた。記念館は長野県下伊那郡阿智村にひっそりと佇んでいる。 入口横に、「前事不忘、後事之師(前事を忘れず、後事の教訓とする)」の碑が置かれている。この言葉の重みは、入館前と後では大きく変わる。ここを訪れた多くの人が、同じ感想を抱いたのではないか。 村有地の無償提供と建設時費用の一部助成以外、行政の財政支援はない。飯田日中友好協会を中核とする完全なボランティアで、館の企画・運営...
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