
マドゥーロ:歴史的な大逆転勝利の10年
【第1部】米帝主導の「カラー革命」に劇的勝利反米・反帝の社会主義指向ボリバル革命断固支持「食料不足」策動=議会クーデターを撃破 米帝と反革命勢力は、2014年末からの石油価格急落をチャンスと捉えた。国家財政を石油収入に依存するベネズエラを崩壊させることができると考えたのだ。 米政府と反革命オリガーキーが勝負に出る。一方で、食料輸入を独占するオリガーキーが人為的な「食料不足」を作り出し、他方で、15...

反米・反帝の英雄チャベス 没後10年チャベスは死なず、増殖する!
今年の3月5日はチャベスが亡くなってちょうど10年にあたる。この記念すべき年をマドゥーロ大統領とベネズエラ人民は、米帝の全面封鎖をはね返しながら、かつてない前進と高揚感の中で迎えている。2022年、ベネズエラは2桁台の奇跡的な経済回復を遂げた。ハイパーインフレも沈静化している。国民議会を牛耳ってきた反革命野党も分断し、議会を奪還した。今年1月12日、マドゥーロ大統領は、国民議会で全人民への年次メッ...

キューバ:第22回共産党・労働者党国際会議
米帝狂暴化に抗して反米・反帝で団結を訴える第22回共産党・労働者党国際会議
今会議のスローガン「私たちは団結して一層強くなる」は、特別な意味をもっている。国際情勢が、激動の真っ只中、米帝国主義の凶暴性、攻撃性が強まり世界の平和と安定への脅威が増す中で、さらに帝国主義による共産主義・進歩勢力に対する分断が図られる中で、世界の共産党と労働者党は団結を強化するための集団行動の枠組みをいかに確立して立ち向かうのか、が最大の課題となった。そのために、米帝との64年もの長期にわたる闘...

ブラジル大統領選:決選投票でルーラ勝利 ファッショ化を阻止 クーデター策動を封じ、反帝反ネオリベ推進へ
10月30日のブラジル大統領選決選投票は、50・90%対49・10%でルーラが勝利した。僅差での勝利だった。予想通り、ボルソナロ支持者が主要都市で幹線道路を封鎖して抗議行動を行なったが、クーデターを画策していた当のボルソナロが動かなかった。否、動けなかった。なぜか? ここに現在のブラジルと世界の政治的力関係が微妙に働いている。 何よりも、投票の数字以上に、ブラジルの反ファッショ闘争が勢いを増してい...

コロンビア:米帝のラ米カリブ支配最大の拠点で反帝・民族解放の統一戦線政権樹立
8月7日、ペトロ大統領・マルケス副大統領の就任式が行われ、コロンビア初の左翼政権が誕生した。さまざまな妨害や暗殺の危険を乗り越えての快挙である。その基本性格は、反米反帝・反ネオリベ・民族解放の統一戦線政権である。それは、コロンビアにとってだけでなくラ米カリブ全体にとっても画期的な意義をもつ。第一に、ラ米カリブにおける米帝国主義の政治的軍事的橋頭堡で、ラ米で唯一のNATOグローバル・パートナーシップ...