
米の新たな戦争計画(NSS2022)
対中国主敵論を前面に
社会主義中国の「平和的台頭」に階級的恐怖
社会主義中国を戦略的主敵に据える バイデン政権は10月12日に、就任以来初めての「国家安全保障戦略」(NSS2022)を公表した。このNSS戦略の第1の特徴は、改めて中国を戦略的主敵に据えたことだ。最大のライバル、唯一の競争相手、国の総力を挙げて蹴落とすべき敵として中国を挙げている。ロシアについては、「直接的な脅威」としながらも、中国に次ぐ脅威としている。 NSS報告は、中国を「国際秩序を再構築す...

違憲の対中先制=長距離攻撃兵器導入反対
岸田政権の「戦争国家」化阻止
平和外交に転換せよ沖縄・日本本土を戦場にするな
岸田政権は、安倍政権でもできなかった、日本の軍事戦略を根本的に転換する方向へ舵を切ろうとしている。それは対中軍拡を、先制攻撃を軸に再編しようとするものだ。安倍軍拡は、米軍の対中攻撃に集団的自衛権行使で援護・参戦するというものであったが、岸田軍拡は、日本(沖縄・本土)と自衛隊が先兵になり、中国に先制攻撃するというものである。日本が先制攻撃すれば日本を戦場にさらす危険が格段に増す。安倍軍拡を上回る新次...

戦争拡大スパイラル阻止!
即時停戦を ―ウクライナ反戦の新しい緊急課題―
停戦・和平反対の言論・イデオロギーと闘おうウクライナ戦争は非常に危険な段階に ウクライナ戦争は新しい非常に危険な段階に入っている。米・NATO・ウクライナ軍の9月の電撃的進撃、ノルドストリーム、クリミア橋へのテロ攻撃が相次いでいる。戦争が拡大スパイラルの兆候を示している。モスクワの米国大使館は9月28日に、イタリア大使館は翌29日に、ポーランド外務省も9月27日に、自国民にロシアを緊急に離れるよう...

(第97号主張の疑問に答えて)
米政府・議会はなぜ「台湾有事」を仕掛けようとしているのか?
対ロ・対中を同時に進める米国の異常な戦争構造を暴く
私たちは、前号の主張「米日帝国主義の好戦性の異常な高まりと反戦運動の任務」で、「台湾有事」の現実的危険について様々な角度から論じた。2000年代に入ってから米国が侵略してきたのはアフガニスタン、イラク、リビア、シリアなど小国であった。それでも戦争は泥沼化し、敗退した。にもかかわらず、今度はロシアに加えて同時に、大国中国と戦争を構えるというのだ。米国のこの異常な侵略性、好戦性の背景にはいったい何があ...

ペロシ米下院議長の訪台を糾弾する
○「一つの中国」原則を踏みにじるな○「台湾有事」挑発を即刻中止せよバイデン政権もペロシ訪台を支持・支援。対中挑発に利用(1) 米国下院議長ナンシー・ペロシが8月2日、米空軍機で台湾に入った。「一つの中国」政策を空洞化させ、台湾独立派を鼓舞し、中国の国家分裂を煽動することが目的だった。われわれは、米国による対中内政干渉、国家分裂策動に強く抗議する。国家主権、領土主権の侵害を厳しく糾弾する。 ペロシ議...