CD113

社会主義中国

【書評】
『中国経済はなぜ崩壊しないのか不動産市場と財政金融システム』
-中国における社会主義と共産党の指導の意義が浮き彫りに-

現代帝国主義=米一極支配体制を根底から揺るがしているのは、中国社会主義の台頭である。だから西側と日本は、この中国の経済的な苦境が現れるたびに小躍りし、期待と妄想の「中国経済崩壊論」を拡散する。許し難いのは、これに左翼・共産党の一部が同調していることだ。 2021年から大問題となった不動産危機はこの崩壊論を一気に拡大させた。日本で中心にいるのは柯隆氏(「中国不動産バブル」文春新書)である。「GDPの...
途上国収奪分析

途上国収奪の定量的分析(連載その3)
ジェイソン・ヒッケル氏らの不等価交換研究(1)
南北の為替レート格差に基づく途上国収奪の推計

われわれが開始した「定量的分析シリーズ」の今日的意義は、グローバル・サウスの現代の歴史的・集団的台頭がなぜ起こっているのか、その経済的基礎――膨大な途上国収奪、不等価交換――を解明することにある。 途上国収奪の定量的分析の3回目は、ジェイソン・ヒッケル、ディラン・サリバン、フザイファ・ズームカワラ諸氏の2021年3月の論文を紹介する。「ポストコロニアル時代の略奪:不等価交換を通じたグローバル・サウ...
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