
中国への先制的サイバー攻撃を可能にする
「能動的サイバー防御」法案を廃案に
政府は「能動的サイバー防御」法案を2月7日閣議決定し、今国会に提出した。同法案は「重要電子計算機に対する不正な行為による被害の防止に関する法案(サイバー対処能力強化法:基本法)に加えて、それを実行するために警察官職務執行法、自衛隊法など15の現行法改正案を束ねた法案(サイバー対処能力強化法整備法案)からなる。同法はあたかもインターネットを通じた外部からのコンピューターに対する攻撃から企業やインフラ...

ベネズエラ マドゥロ大統領就任を支持し歓迎する
〇米帝=反革命極右の介入を大衆動員で撃退
〇4・27地方選挙勝利で政権基盤を固める
1月10日、マドゥロ大統領が就任した。反革命勢力の妨害活動をすべて撃退し、マドゥロとボリバル革命を支持する人民の圧倒的な集会とデモに守られて新政権が発足した。極右勢力が呼びかけた9日の集会とデモは、100万人を動員すると主張していたが数千人の小規模なものにとどまって完全な失敗に終わった。帰国して大統領に就任すると豪語していたゴンサレスは、右翼政権諸国を歴訪しただけに終わった。 米国とベネズエラ極右...

カラカスで反ファシズム世界フェスティバル
「反ファシズム・インタナショナル」を創設
世界反ファシスト国際フェスティバルの閉会式に出席したマドゥロ大統領(2025年1月11日) マドゥロ大統領の就任式に合わせて、1月9~11日にカラカスで「反ファシズム世界フェスティバル」が開かれた。125ヵ国の代表ら2000人が集結した。最終日にマドゥロ大統領は閉会演説で、反ファシズム戦争勝利80年に際して世界的な団結を呼びかけ、この勝利は主に、ナチス・ドイツに対するソ連赤軍の努力と、日本帝国...

グローバル・サウスの歴史的な集団的台頭
中国グローバル・サウス戦略の世界史的意義
2024年は前年に続き、中国がグローバル・サウスと固く団結し、BRICSカザン・サミット、G20、APECをはじめ、世界政治を動かした記念すべき年となった。世界は、グローバル・サウスの歴史的・集団的台頭と、米帝一極支配の歴史的没落と巻き返しの対抗関係で動き始めた。われわれは、この歴史的ダイナミズムが自然発生的に偶然にそうなったと思い込んでいる。しかし、そうではない。それは社会主義中国の考え抜かれた...

【書評】
『中国経済はなぜ崩壊しないのか不動産市場と財政金融システム』
-中国における社会主義と共産党の指導の意義が浮き彫りに-
現代帝国主義=米一極支配体制を根底から揺るがしているのは、中国社会主義の台頭である。だから西側と日本は、この中国の経済的な苦境が現れるたびに小躍りし、期待と妄想の「中国経済崩壊論」を拡散する。許し難いのは、これに左翼・共産党の一部が同調していることだ。 2021年から大問題となった不動産危機はこの崩壊論を一気に拡大させた。日本で中心にいるのは柯隆氏(「中国不動産バブル」文春新書)である。「GDPの...