
日米軍事演習「レゾリュート・ドラゴン25」
過去最大の対中国戦争の演習
各地で広がる抗議の声
9月11日から25日まで陸上自衛隊と米海兵隊の日米共同軍事演習「レゾリュート・ドラゴン25」(RD25)が、九州、山口、沖縄・南西諸島と北海道を舞台に過去最大規模で行われた。 米海兵隊と陸海空軍5千人と自衛隊1万4千人の合計1万9千人が参加した。RDは、米海兵隊の主力部隊が戦車を捨て、対中国戦争を想定してミサイル部隊として最前線に展開するフォース2030(2020年)構想と遠征前進基地作戦(EAB...

上海協力機構首脳会議
広範な多国間協力で「西側世界秩序」からの脱却へ
平等・互恵の「上海精神」で、西側世界秩序と全く違う選択肢を提示 8月31日から中国の天津で、上海協力機構(SCO)首脳会議が開催された。2日間の会合には加盟国をはじめ20人以上の外国首脳が参加し、国連事務総長など10人の国際機関のトップが参加した。SCO創設以来最大の会合となった。「相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展」を柱とする「上海精神」を掲げた。今回のSCO首脳会議、引き続...

現代帝国主義研究 (連載その2)
『ハイパー帝国主義:危険な退廃的新段階』(中)
―途上国人民からの視点を貫く―
今回の『ハイパー帝国主義:危険な退廃的新段階』(中)は、全7部のうち、本研究の最もオリジナリティに富んだ第Ⅲ部「世界の定義」と題するグローバル・ノースとグローバル・サウスの定義、分類である。*原文『Hyper-Imperialism:A Dangerous Decadent New Stage』(編集局)[4]第Ⅲ部:世界の定義(1) 第Ⅲ部は、マルクス主義者がまだ誰も挑戦したことのないグローバル...

途上国収奪の定量的分析(連載・補論)
ジェイソン・ヒッケル氏らの不等価交換研究(3)上
南北貿易を通じた労働(時間)の不等価交換
はじめに(1) 連載「途上国収奪の定量的分析」の補論を紹介する。5回の連載後、ジェイソン・ヒッケル氏らが新論文を出し、これが極めて重要であることが判明したためだ。ヒッケル氏らの論文紹介はこれで3回目となる。1回目は、南北の為替レートの歪みに基づく価値面からの収奪の推計であった。2回目は、物的資源の略奪を基準にこれを価値換算する新たな学説「生態学的不等価交換論」に基づく分析であった。対象期間は、1回...

トランプはベネズエラ軍事侵攻を断念し撤退せよ
○マドゥーロ政権転覆策動をやめろ ○「麻薬密輸」のデマを暴露しようⅠ(1) 米帝国主義は突如、ベネズエラに対する戦争動員、戦争挑発を開始した。米中央軍は8月8日にカリブ海ベネズエラ沖にイージス巡洋艦1隻、イージス駆逐艦3隻、強襲揚陸艦イオージマを含む揚陸艦3隻と2200人の海兵隊部隊を含む4500人、原子力潜水艦、P8哨戒機や空軍の早期警戒機を送り込んだ。さらにその後プエルトリコにF35部隊を送り...