「ギグワーカー」「フリーランス」に労働法・労働者保護の適用を
自営業者ではない、雇用労働者だ
はじめに テレワークやインターネット・プラットホーム利用による労働が拡がる中で、使用者と雇用契約を結んで働く「労働者」ではなくて、業務請負契約で「個人事業主(自営業者)」として働く人々が急増している。単発の仕事をプラットホームで請け負う「ギグワーカー」や、専門職なども含む広い意味の「フリーランス」などである。 これらの就労者の大半は、使用者による指揮命令を受けて労働の報酬を得る、実質上は「労働者」...
今春闘の異常=二極化の極端な進行
大企業は労資一体で「満額」演出他方で労働者の多数は状態悪化、ストライキ機運の高まり メディアでは連合、政府、財界、大企業の経営者、そして日銀までが加わってまるでお祭り騒ぎだ。だが、こんなものは春闘ではない。 しかし、その陰でまったく異質の動き、ストライキがまだまだ小さいながらも芽吹き始めている。私たちは、まずはこの後者の動きに焦点を当て今春闘の変化を捉えたい。 (202...
UAWの闘争の意義と米労働組合運動の高揚
~UAWはさらに雄大な闘争を構想~
(1)記録的な契約を獲得 UAW(全米自動車労働組合)は、9月15日から10月30日までの6週間にわたってスタンド・アップ・ストライキを闘い抜き、記録的な勝利を勝ち取った。ストライキは最初の3工場、1万3000人から、最終的には9工場、38部品供給センターの4万5000人までに拡大した。 ① メディアで注目を浴びているのは賃上げ額の大きさである。「即時11%を含め4年半で25%」という額である。...
「経営者の強欲」と「二層賃金」に怒り 全米自動車労組UAWが歴史的なストライキ闘争
9月15日に突入したUAWのストライキは、全世界注視の中で今月6日、4週目に入った。今後4年間の契約をめぐる、自動車大手3社、いわゆるビッグ3(GM、フォード、ステランティス)との闘いだ。6日午後、長はUAW会長はフェースブックライブで、交渉の「大きな前進」と「誰もが考えていた以上の前進」を発表し、勝利への確信を表明した。ストライキについては、計画していた拡大は取りやめたが、さらに継続する。日本の...
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