
CELAC首脳会議から 中国・CELACフォーラムへ
社会主義中国とラ米カリブ諸国の団結強化
-ラ米カリブの米帝覇権からの脱却を中国が支援-
トランプの世界関税戦争の狙いは、台頭する中国の貿易・経済力を懲罰的関税で破壊し、同じく中国と結合して台頭するグローバル・サウスをも抑え込むというものである。だがこの狙いとは裏腹に、中国とグローバル・サウスはその全世界的な結束を一気に強化しつつある。 5月13日、「第4回中国・CELACフォーラム」が行われた。今年は、フォーラムの10周年目にあたる。CELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)は、...

セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使 大阪講演
米帝の攻撃を撃退し勝利的前進「7つの変革」からコムーナ国家建設へ セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使の講演会が、大阪で3月22日に行われた。「ベネズエラは新たな段階へ ~〝7つの変革〟を踏まえた提言」と題し、「リブ・イン・ピース☆9+25」と「キューバを知る会・大阪」が主催した。90名近くの参加者が会場を埋め尽くし、『不屈の民』の演奏と合唱で大使を迎えた。大使の講演は、話の最初にマドゥーロ大統領...

途上国収奪の定量的分析(連載その4)
ジェイソン・ヒッケル氏らの不等価交換研究(2)
生態学的不等価交換理論に依拠し、物理学的収奪から推計する
はじめに 本連載は今回で4回目である。今回も前回に続き、ジェイソン・ヒッケル氏らの研究グループによる2022年3月の共著論文を紹介する。クリスチャン・ドーニンガー、ハンスペーター・ヴィーラント、インタン・スワンディが名を連ねている。前回の分析対象が1960-2018年だったのに対し、今回は1990-2015年だ。共著者も、定量化の方法論も異なる。前回までと同様、結果だけを述べる。方法論の詳細は原文...

グローバル・サウスの歴史的な集団的台頭
中国グローバル・サウス戦略の世界史的意義
2024年は前年に続き、中国がグローバル・サウスと固く団結し、BRICSカザン・サミット、G20、APECをはじめ、世界政治を動かした記念すべき年となった。世界は、グローバル・サウスの歴史的・集団的台頭と、米帝一極支配の歴史的没落と巻き返しの対抗関係で動き始めた。われわれは、この歴史的ダイナミズムが自然発生的に偶然にそうなったと思い込んでいる。しかし、そうではない。それは社会主義中国の考え抜かれた...

第10回キューバ連帯アジア太平洋地域の集い、北京で開催
10月29、30日、第10回『ICAPキューバ連帯アジア太平洋地域の集い』が中国北京で開催され(ICAPは「キューバ諸国民友好協会」の略)、16カ国から36団体(各国キューバ友好団体、共産党、市民団体など)の代表団70人が参加した。 私は、代表団の一人として参加し、キューバへの熱い連帯表明と、米国によるキューバ経済封鎖への批判の声をあげてきた。米国による経済・金融・商業封鎖の即時解除を要求 「集い...