CD118

歴史認識・戦争責任

「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年」特集(その2)にあたって
天皇制ファシズムと中国侵略戦争の残虐性
高市による侵略戦争=ファシズムの復活を許すな

[1]はじめに――高市発言が呼び覚ました侵略戦争とファシズムの歴史 高市発言は、かつての天皇制日本による中国侵略とファシズムの残虐な歴史を呼び覚ました。それは、高市が「台湾有事は日本の存立危機」だと公言し、中国に対する新たな侵略戦争の野望をはっきりと口にしたからである。中国がただちに、1931年の9・18事変(満州事変)を引き合いに出して、「当時の日本が『満蒙は生命線』と言って侵略戦争を始めた」と...
歴史認識・戦争責任

〈特集〉抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年
広州・香港の抗日戦争歴史展を訪ねて
広州起義記念館・香港歴史博物館・広東革命歴史博物館

香港・広州を訪ねる機会があった。広東地域はアヘン戦争の舞台であり、太平天国の洪秀全の生誕の地であり、中国共産党の初期の主要な活動の場でもある。辛亥革命では袁世凱に追われた孫文が再起を図ったのが広州の地であった。その後、蒋介石の裏切りにより第一次国共合作が崩壊した後、共産党は都市において蜂起を実行、広州では1927年11月にわずか3日間だが、広州ソビエト政府が成立する。これが広州コミューンないし広州...
歴史認識・戦争責任

〈特集〉抗日戦争・反ファシズム戦争勝利80周年
満蒙開拓平和記念館を訪ねて
「被害」の前にある「加害」を忘れるな
史実の「封印」を許してはならない

満蒙開拓平和記念館を訪ねた。記念館は長野県下伊那郡阿智村にひっそりと佇んでいる。 入口横に、「前事不忘、後事之師(前事を忘れず、後事の教訓とする)」の碑が置かれている。この言葉の重みは、入館前と後では大きく変わる。ここを訪れた多くの人が、同じ感想を抱いたのではないか。 村有地の無償提供と建設時費用の一部助成以外、行政の財政支援はない。飯田日中友好協会を中核とする完全なボランティアで、館の企画・運営...
社会主義中国

四中全会と第15次五カ年計画
社会主義現代化強国実現への決定的な五年
――帝国主義との闘争宣言としての「一五五」――

中国共産党20期中央委員会第四中全体会議(四中全会)が10月20~23日に開催された。四中全会の最大の任務は「第15次五カ年計画」(2026~2030年。以下、一五五)を決定することである。この四中全会と「一五五」の意義を理解するには、トランプ政権誕生と激動する国際情勢の真っただ中で開かれた米中首脳会談、この間の一連の国際会議の中で考える必要がある。以下は、われわれの理解である。(編集局)[1]米...
パレスチナ連帯

3波にわたる大規模な政治的ゼネスト
イタリア労働運動の政治的覚醒
――労働者階級と共産主義者が政治闘争を主導――

イタリアで、9月22日、10月3日、そして11月28日と、3波連続の歴史的なゼネストが決行された。ゼネストはパレスチナ連帯、反ネオファシスト・メローニ政権の政治闘争として闘われた。特筆すべきゼネストのスローガンと規模、主導者 一連のゼネストを主導したのは草の根労働組合(USBなどは後述)である。第1波は100万人であった。第2波はイタリア最大の労働組合CGILも下からの圧力によって加わり、200万...
PAGE TOP