
途上国収奪の定量的分析(連載その3)
ジェイソン・ヒッケル氏らの不等価交換研究(1)
南北の為替レート格差に基づく途上国収奪の推計
われわれが開始した「定量的分析シリーズ」の今日的意義は、グローバル・サウスの現代の歴史的・集団的台頭がなぜ起こっているのか、その経済的基礎――膨大な途上国収奪、不等価交換――を解明することにある。 途上国収奪の定量的分析の3回目は、ジェイソン・ヒッケル、ディラン・サリバン、フザイファ・ズームカワラ諸氏の2021年3月の論文を紹介する。「ポストコロニアル時代の略奪:不等価交換を通じたグローバル・サウ...

途上国収奪の定量的分析(連載その2)
アンドレア・リッチ氏の不等価交換研究(下)
連載1回目が、アンドレア・リッチ氏の第1論文で、地域別・各国別の価値移転総額の推移を計算したとすれば、今回の連載2回目の第2論文は、貿易に伴う不等価交換が、先進帝国主義諸国と新興・途上諸国の一人当たりGDPをどのように変化させていくかを考察したものである。新興・途上諸国の、特に新興諸国のGDPは急速に増大したが、それは労働者・人民を豊かにしたのか? それとも、むしろ貧困化・窮乏化と貧富の格差が深刻...

途上国収奪の定量的分析(連載その1)
途上国収奪の増大とマルクス主義「従属論」の復活
連載開始にあたって(1)途上国収奪、植民地主義は現代帝国主義の根本問題 帝国主義と植民地主義、帝国主義による植民地・半植民地・従属国からの収奪――これは、レーニンの『帝国主義論』の、そしてそれ以降今日に至る現代帝国主義の根本問題の一つである。 われわれマルクス主義者、共産主義者は、なぜこの途上国収奪問題を重視するのか? 大きく2つの理由がある。第1に、これが帝国主義戦争の目的、衝動力となってきたし...
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